妊娠7カ月の悲劇②〜喘息発作からの転院〜
酸素吸入を続けながら、入院病棟へ…
歩いて行かされたのもなかなか辛かった…
ここで、看護師さん達が騒いでいる様子が聞こえてくる。
妊婦さん入院受け入れたことないよ!
大丈夫なの⁉︎
みたいな感じ…
小さな町の町立病院だもの、入院しているのはほとんどお年寄りばかり、常勤で産科医がいるわけじゃないから、そりゃそうなりますよね〜
妊婦健診は、近くの大きな市から、出張医がやってきて、ここでみてもらえるのですが、2週間に一回しかこないのです。
とりあえず個室に入らせてもらって、ひと休み…
といっても、横になったら死ぬほど苦しいので、ずっと座位で、息を一生懸命吐くことに専念。口すぼめ呼吸というやつですね。呼吸が苦しい時ほど一生懸命息を吐けという。それが意外に難しいのですが。
その間に旦那には入院に必要な最低限のものを取りに行ってもらいました。
でもなにがどこにあるのかほぼ旦那はわかってなかった。里帰り中大丈夫かな…
一生懸命息を吐いてるところに医師が。
赤ちゃんのことが気がかりですが、この病院では確認する術がありません。
産科のある病院への転院をお勧めします。と。
これだけ酸素が足りなければ赤ちゃんも低酸素状態になってる可能性は大いにあって、でもやたらと胎動は感じてるから、生きてはいるなと思ってたんだけど、やっぱり心配で…
転院を希望しました。
今度は病院探しです。
この町から一番近い市(車で40分くらい)の産科のある総合病院には早速受け入れられないと断られたそうです。
次に候補に挙がったのが車で1時間半くらいの大きな病院か、車で二時間くらいの私の地元の病院と言われたので、どうせ里帰りするつもりだったので、里帰り予定の病院を希望してみました。
その病院では、2年前に子宮頸部高度異形成で円錐切除の手術を受けたことがあり、今も経過観察中なので、出産も必然的にそこだなぁと思ってましたが、まさかの呼吸器内科がないから無理と断られてしまいました。(そのうち円錐切除の時のお話しもしたいと思います)
結果、地元の公立の総合病院へ。
こちらでは産科と呼吸器内科の先生が受け入れてくれるとのことで、転院先がやっと決定…
旦那の車で行くのかなぁと思っていたら、まさかの
酸素が必要なので、救急車ですよ!
と。
救急車で二時間くらい、通り慣れた地元への道を。貴重な体験でした。
と、思う余裕もあまりなく、寝ることもできず、救急車の中で座ったまま、口すぼめ呼吸
あの時、冷静なつもりではいたけど、実は苦しくて必死だったんだなと、今振り返ると思います。
病院に到着すると、すぐさま救急外来へ。
実は仲良しのお友達がここで看護師してて、救急車のドアを開けたら、迎え入れてくれました。知ってる顔にちょっとホッとして…
あれよあれよと車椅子で移動し、呼吸器内科の先生が診察に。また点滴したり吸入したり、最終的には酸素4リットルまで増えました。
先生からは、なかなかひどいね…
と、一言。即入院です。
妊婦なので、産婦人科病棟へ。
黙って座ってたらそうでもないんだけど、ベッドから車椅子、車椅子からトイレ、トイレから車椅子、からのベッドが、すっごく体力を使うのか、一気に心臓苦しくなる。
10分くらい口すぼめ呼吸してたら、落ち着いてくる。
これが最初の頃すごく辛かった〜。
トイレ行きたくなくて、水分摂らないでいたら、脱水になるって、電解質補給の点滴追加された。まぁ、そりゃ、当たり前ですよね笑
赤ちゃんのことも気になったけど、モニター上では問題なしだと!胎動も感じてはいたので、ほんとに一安心〜
エコーで見たりするのは、もう少し症状が落ち着いてからとのことで、しばらくは喘息の治療に専念することに。
旦那の親とか、うちの兄とかから連絡がきていたけど、携帯見る元気もなければ、なにもする元気がない。
たまたま偶然、花火大会の日で、病室からすごく綺麗にみえたのですが、
写真を撮ったり感動したりする元気もなく。
あー、なんか花火上がってるわ〜。
みたいな、ノリ。笑
明日になったら少しは落ち着いていてほしいなぁと願いながら、眠りにつきました。
ま、苦しくて一時間おきに起きて、ほとんど寝れなかったってやつですけどね。